セミリタイア前の心得~5段階欲求の崩壊に備える~

セミリタイアの心得

これは私の過去の実体験をもとにしたお話です。

私は7年ほど前に一度、セミリタイアをしました。
しかし計画があまく、断念してしまいました。

実際にセミリタイアすると何が変わるのか。
精神面や経済面の実際の変化や学んだことを今回書きたいと思います。

当時のセミリタイアの理由

7年前(30代)のセミリタイアの理由は、
マズローの5段階欲求で説明すると5段階目の
「自己実現の欲求」を満たしたいというだけ

の理由でした。

当時の副業の収入源は投資系の海外のアフィリエイトがメインでした。
月収はだいたい15~30万円ほど。

当時セミリタイアしてよかったこと

7年前にセミリタイアした後、
私は「よし!自分の力で稼ぐぞ!」と闘志を燃やし、
自分は投資関連でいこうと決めました。

セミリタイアをして
投資に関するコンサルで月3~5万ほど、
投資に関する電子書籍販売で5~15万ほどの収入を得ました。

アフィリエイト収入と電子書籍収入は、最初に仕込むだけの不労収入なので、
実質、労働収入はコンサル(メールやスカイプチャット)だけでした。

お金と自由(時間)はたしかに手に入りました。

当時セミリタイアして不安になったこと

当時は「やりたいことをやりたい」というだけの理由だったので、
実際に会社を辞めてからいろいろな不安に苛まれました。

社会的欲求・承認欲求の崩壊

今まで会社の組織の中で働いていたので、
セミリタイアして毎日家にいると、
思いもよらぬ孤独感が押し寄せてきました。

自分は社会と繋がっていないという感覚に
なんとなく恐怖感を感じ、

他の人たちは、昼間一生懸命仕事をしているのに
自分はこれでいいのか?
と自問自答するようになりました。

人の為になることは、投資のコンサル。
もちろんやってます。

ただ今まで勤めていた会社の仕事に比べ、
投資コンサルは規模も小さく、
役に立っている感をなかなか感じられませんでした。

あまり苦労もしてなかったので、
会社員が感じる「仕事の後のビールがうまい!」という
ああいうことができなくなってしまいました。

会社に所属しているという安心感、
仕事をして存在価値が認められているという安心感、
この2つが一気に欠乏してしまいました。

安全欲求にかかるプレッシャー

会社に勤めていれば、毎月給料が振り込まれてくる絶対的安心感がありますが、
セミリタイアすると、生活費の確保へのプレッシャーは大きくなると思います。

私は当時、投資系アフィリエイトの不労収入があったのですが
やはり上がったり下がったり変動するので低めになると焦ります。

またセミリタイア後は国民健康保険の支払いも、
会社員時代に比べて高くなってしまうし、
収入があがったあとは翌年の税金もグッと高くなるので、
プレッシャーを感じることもあります。

セミリタイアするためには、
予想外の支出にも耐えられるくらいの収入が必要になります。

当時セミリタイアを断念

以上のことから、
当時の私は会社員に戻るという選択をすることになりました。

精神面も経済面も、
セミリタイアするより働きながら副収入を得ている状況のほうが
全然マシという結論に至ったのでした。

本当にセミリタイアしたいあなたへ

私の経験からお伝えできることは、無事にセミリタイアするためには、
セミリタイア後の生活が、会社員時代と比べて「生きやすい」ならば
オススメしますが、リスクやプレッシャーが大きすぎると
むしろ悲惨な結果になります。

自己実現の欲求が満たされるのと引き換えに、安全欲求、社会的欲求、承認欲求などが
大きく失うリスクも考えてみて、それでもセミリタイアに価値を感じられる場合は
目指していただければと思います。

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